原油価格動向

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原油価格動向
2024/10/10

原油価格


WTI原油は約74ドル/バレル、北海ブレント原油は約77ドル/バレルで推移しております。

 

原油相場


イスラエルがレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃を強める中、イランは1日、イスラエルをミサイルで攻撃しました。イスラエルはイランの石油施設を報復攻撃の対象にするとの見方が浮上しております。

パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスがイスラエルに大規模な奇襲攻撃を仕掛けてから7日で1年が経過しております。イスラエルはガザへの侵攻に加えレバノンにも戦線を拡大し、対立勢力の要人暗殺も重ねております。

原油相場が反騰するとともに、為替相場の円安ドル高が進み、8月末から9月初め以来、およそ1カ月ぶりに70円台を突破しております。

為替相場は、10月2日~10月8日のTTSレート平均で2円77銭円安ドル高の147円83銭を付けました。

燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、3円近い増額となり14円台となりました。9月後半に一時10円を下回っておりましたが、再び拡大傾向をみせております。燃料油価格激変緩和措置の期間は年内に限り継続と発表されております。

 

今後の動向予想


中東情勢が悪化し、国際原油価格がおよそ2カ月ぶりに1バレルあたり80ドルを超えました。政策金利引き下げに入った米国をはじめとするグローバル通貨当局は、不安定な原油価格がまた物価を刺激するのではとの懸念を強めております。 中東地域の戦争が拡大様相を見せ、国際原油価格が上昇する背景には、特に米国の反対にもかかわらずイスラエルがイランの原油施設を打撃するという見方が国際原油価格の急騰に繋がっております。実際に爆撃する場合、イランが中東の原油輸出関門であるホルムズ海峡を封鎖するという最悪のシナリオも登場しております。さらにハリケーン「ミルトン」がメキシコ湾とフロリダ地域の製油施設を破壊するおそれがあるという懸念が国際原油価格の上昇をさらに加速させました。ゴールドマンサックスは最近の報告書で「イランは一日400万バレルの原油を生産する主要産油国であり、原油施設が破壊されれば国際原油価格は上昇するしかない」とし「イランの原油生産量が一日100万バレル減少すれば原油価格は1バレルあたり約20ドル上がるだろう」と予想しております。

今後も中東の地政学リスクの高い状況は続く可能性が高いこと、原油価格の上昇にも補助金が増額されており販売価格の大幅な変動になり難い状況と予想します。

 

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