原油価格動向

HOME > 原油価格動向 > 原油価格動向のお知らせ(2024.10.3~)
原油価格動向
2024/10/3

原油価格


WTI原油は約71ドル/バレル、北海ブレント原油は約75ドル/バレルで推移しております。

 

原油相場


OPECプラスの有志国8ヵ国は、9月までとしていた220万バレル/日の追加的な自主減産を2024年11月まで2カ月間延長する方針を示していました。しかしながらサウジアラビアが100ドル/バレルと言う非公式の価格目標を取り下げ、12月から予定通り自主減産を縮小すると報じられております。

一方、イスラエルはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃を拡大しました。9月30日に首都ベイルートを空爆したほか、1日に南部への地上侵攻に踏み切ったと伝わりました。9月27日にはベイルート南郊のヒズボラ本部を空爆し、最高指導者ナスララ師を殺害しております。

市場の反応は乏しかったものの、中東情勢は急速に悪化しております。

為替相場は、9月25日~10月1日のTTSレート平均で1円12銭円安ドル高の145円6銭を付けました。

燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週と変わらず11円台となりました。燃料油価格激変緩和措置の期間は年内に限り継続と発表されております。

 

今後の動向予想


 イランは1日、レバノンの親イラン派武装組織ヒズボラに対する軍事行動への報復攻撃として、イスラエルに向けて弾道ミサイルを発射したと発表しました。イスラエルは180発を超えるミサイル攻撃を受け、防空システムで迎撃を行ったと発表しました。これを受け、米国は同盟国イスラエルへの全面的な支持を表明し、イランは自国への攻撃があれば「強力な攻撃」を招くことになるとけん制しております。両国の戦火拡大への懸念から原油価格は一時5%急騰し、国連安全保障理事会は2日に中東情勢に関する会合を開催することを決めました。イスラエルのネタニヤフ首相は安全保障関連の会議で「イランは今夜大きな過ちを犯した。代償を払うことになるだろう」と述べております。イラン革命防衛隊は攻撃について、イスラエルによるイスラム組織指導者らの殺害と、レバノンとパレスチナ自治区ガザへの侵攻に対する報復だと述べ、イスラエルが報復に出れば、イランの対応は「より壊滅的で破滅的なもの」になると警告しております。

今後も中東の地政学リスクの高い状況は続く可能性が高いこと、原油価格の下落による補助金の圧縮が続いており販売価格の大幅な値下がりには期待が難しい状況と予想します。

 

*動向に関する重要なお知らせ*
こちらの情報は正確性又は完全性を保証するものではありません。
一般的な情報提供を目的としたもので、何らかの投資等に関する特定のアドバイス提供を目的としたものではありません。従って、この情報に依拠して行われた投資等の結果については当社は責任を負いません。

 
電話をかける
お問い合わせへのリンク
TOPへのリンク