原油価格動向

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原油価格動向
2024/9/26

原油価格


WTI原油は約71ドル/バレル、北海ブレント原油は約75ドル/バレルで推移しております。

 

原油相場


FRB(米連邦準備制度理事会)は17~18日に開いたFOMC(米連邦公開市場委員会)で、通常の2倍となる0.5%、2020年3月以来となる利下げを決めました。EIA(米エネルギー情報局)が纏めた13日までの週間統計で、米原油在庫は前週から160万バレル減少しました。

中東ではイスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの対立が激化しております。17日レバノンで18日ヒズボラ構成員が所持する通信機器が一斉に爆発しました。またイスラエルは23日までにレバノンへの大規模な空爆を行い、ヒズボラ幹部を含む数百人の死者が出たと報じられております。

その様な状況を受け原油相場は、買いが進み3週ぶりの反発となっております。

為替相場は、9月18日~24日のTTSレート平均で1円12銭円安ドル高の143円94銭を付けました。

燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週より約2円の大幅な増額で11円台となりました。5週ぶりの増加となり、2週ぶりに10円台を上回っております。

 

今後の動向予想


石油輸出国機構(OPEC)は24日に公表した2024年版の世界石油見通しで、中長期的な需要予測を引き上げました。インド、アフリカ、中東が伸びをけん引するとしたほか、電気自動車(EV)やクリーンエネルギーへのシフト鈍化を理由に挙げております。OPECのガイス事務局長は「人口の増加、中間層の増加、都市化によって途上国に将来のエネルギー需要が見られる」としております。また報告書の序文では「石油需要のピークが近い将来に訪れることはない」ともしております。
OPECは世界の石油需要が45年までに日量1億1890万バレルに達すると予想し、23年版から約290万バレル上方修正しております。

今後も中東の地政学リスクの高い状況は続く可能性が高いこと、原油価格の下落による補助金の圧縮が続いており販売価格の大幅な値下がりには期待が難しい状況と予想します。

 

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