原油価格
WTI原油は約71ドル/バレル、北海ブレント原油は約73ドル/バレルで推移しております。
原油相場
OPECは9月の石油市場月報で、2024年の世界需要の見通しを1億424万バレル/日として、前月から8万バレル/日下方修正しました。米国と中国の需要をそれぞれ5万バレル/日引き下げております。
また、米原油在庫はEIA(米エネルギー情報局)が纏めた6日までの週間統計で、原油が前週から80万バレル、ガソリンが240万バレル増加しました。
原油相場は、2021年11~12月、為替相場は2023年7月以来の水準に円高が進み、円建て価格は2023年5~6月以来、約1年3カ月ぶりの安値となり、一時ロシアのウクライナ侵攻前の水準まで下落しました。
為替相場は、9月11日~17日のTTSレート平均で1円93銭円高ドル安の142円82銭を付けました。
燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週より約3円の大幅な減額で10円を下回りました。2023年8月末から9月初め以来、約1年1カ月ぶりで同年9月上旬に算定方法を変更して以降初めてとなります。
今後の動向予想
18日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3営業日ぶりに反落しました。米連邦準備理事会(FRB)が18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の前は参加者らの政策金利見通しやパウエル議長の記者会見で内容を見極めようと、様子見の姿勢から売りが優勢となっていました。また中国経済の先行き不透明感も根強く、原油先物の売りを誘っております。
FOMCでは政策金利を0.5%引き下げて4.75〜5.0%にすると決め、利下げは2020年3月以来、4年半ぶりとなります。物価上昇が落ち着く中、雇用の拡大が鈍化するなど経済の下振れ懸念が高まっています。通常の2倍にあたる利下げ幅で経済の支えとなるとの見方は買いに繋がりましたが、米利下げ観測は織り込み済みだったとの見方もあり、反応は限定的となっております。
直近では先週と変わらず原油安・為替相場は円高ドル安に振れておりますが、今後も中東の地政学リスクの高い状況は続く可能性が高いこと、原油価格の下落による補助金の圧縮が続いており販売価格の大幅な値下がりには期待が難しい状況と予想します。
*動向に関する重要なお知らせ*
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