原油価格動向

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原油価格動向
2024/9/12

原油価格


WTI原油は約66ドル/バレル、北海ブレント原油は約70ドル/バレルで推移しております。

 

原油相場


リビアでは東西に並立する政治勢力が、石油収入を管理する中央銀行の総裁人事を巡り対立した事で石油の生産と輸出を停止しているとの情報の後、一定の合意をしたと報じられております。米労働省労働統計局が6日に発表した8月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比14万2000人の増加となり、市場予想を下回っております。

原油相場は、アフリカの産油国リビアの原油生産再開への期待や、米国景気に対する警戒感などが下押し要因となり、2023年12月以来、約9カ月ぶりに70円を下回っております。

為替相場は、9月4日~10日のTTSレート平均で1円65銭円高ドル安の144円75銭を付けました。

燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週より3円台後半の大幅な減額の12円台となり、およそ8カ月半ぶりに10円台前半に引き下がっております。

 

今後の動向予想


OPECプラス有志8ヵ国が5日に開いたオンライン会合で、自主的追加減産220万バレル/日の11月までの延長を決めました。しかしながら直後の原油市場の反応は薄く、反騰には至っておりません。OPECプラスの減産の延長以上に、米国経済への先行き懸念といった需要の減退要因が材料視されております。

11日の東京外国為替市場は、日銀がさらなる利上げを検討するとの見方から円高が進み、円相場は一時140円70銭台まで値上がりし、昨年12月以来の円高水準となりました。11日午前中、日銀の中川審議委員が秋田での講演で「日銀の経済・物価の見通しが実現していくとすれば、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と発言したことを受けまして、日銀がさらなる利上げを検討するとの見方から円を買う動きが加速しました。

直近では先週と変わらず原油安・為替相場は円高ドル安に振れておりますが、今後も中東の地政学リスクの高い状況は続く可能性が高いこと、原油価格の下落による補助金の圧縮が続いており販売価格の大幅な値下がりには期待が難しい状況と予想します。

 

*動向に関する重要なお知らせ*
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