原油価格動向

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原油価格動向
2024/8/29

原油価格


WTI原油は約76ドル/バレル、北海ブレント原油は約80ドル/バレルで推移しております。

 

原油相場


米労働省労働統計局は21日に雇用統計の年次改定を公表し、2024年3月までの1年間の非農業部門就業者数の増加を81万8000人に下方修正しました。米国のブリンケン国務長官は、イスラエルや同じく交渉仲介国のエジプト、カタールを歴訪しております。

原油相場は米国経済への懸念や、パレスチナ自治区ガザを巡るイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉進展への期待などから軟化しました。

週間原油コストは、原油安や円高ドル安に振れたことで4円弱となる2週ぶりの反落となっております。

為替相場は、8月21日~27日のTTSレート平均で2円46銭円高ドル安の146円14銭を付けました。

燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週より約3円台の大幅な減額となり16円台を付け、2週ぶりの減少と20円割れとなりました。

 

今後の動向予想


FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は23日に、カンザスシティー連邦準備銀行主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、「政策を調整する時が来た」と述べております。9月の利下げを明確に示す一歩踏み込んだ発言で、ドル安主導の円高となったとの見方が出ております。

レバノンの親イラン組織ヒズボラとイスラエル間で25日に攻撃の応酬が発生したことで中東の地政学的リスクの上昇が懸念されております。イランはイスラエルに対する報復攻撃には消極的ですが、ヒズボラを通じた間接的な攻撃を行う可能性が浮上しております。また、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスやイエメンの親イラン武装組織フーシ派も攻撃再開の懸念も生じており、中東情勢を不安視する向きは多い状況に変化はありません

急速な原油安・円高ドル安基調が一服しており、アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は26日、ハマスを含むすべての当事者が参加する実務者レベルの会合が、エジプトの首都カイロで行われていると明らかにしました。しかしながら27日、イランがイスラエルを攻撃すれば、米国はイスラエルを防衛すると改めて表明しております。今後も中東の地政学リスクの高い状況は続く可能性が高い事、原油価格の下落による補助金の圧縮が続いており販売価格の大幅な値下がりには期待が難しい状況と予想します。

 

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