原油価格
WTI原油は約73ドル/バレル、北海ブレント原油は約77ドル/バレルで推移しております。
原油相場
中東情勢を巡りイスラエルと、イランが支援するハマス、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派などの勢力との間で紛争が続いております。7月13日にはハマス軍事部門トップのデイフ氏、31日には政治部門トップのハニヤ氏がイラン訪問中に殺害されるなど、紛争拡大への懸念がくすぶっております。
中東の地政学リスクの高まりや、雇用統計の悪化などで広がっていた米国景気への警戒感が和らいだ事などが手掛かりとなり、円建て週間原油コストは6週ぶりに反発し、7月中旬頃から続いていた急速な原油安・円高ドル安基調が一服しました。
為替相場は、8月14日~20日のTTSレート平均で54銭円高ドル安の148円60銭を付けました。
燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週より約3円の6週ぶりとなる大幅な増額となり20円を回復しております。
今後の動向予想
日銀の内田副総裁は7日の講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げする事はない」と述べております。市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)が9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で大幅な利下げを実施するとの見方も後退しており、円を買いドルを売る流れが和らいでおります。
急速な原油安・円高ドル安基調が一服しており、ブリンケン米国務長官がパレスチナ自治区ガザの停戦合意を目指し会談を開いております。しかしながら今後も中東の地政学リスクの高い状況は続く可能性が高い事、原油価格の下落による補助金の圧縮が続いており販売価格の大幅な値下がりには期待が難しい状況と予想します。
*動向に関する重要なお知らせ*
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