原油価格
WTI原油は約81ドル/バレル、北海ブレント原油は約85ドル/バレルで推移しております。
原油相場
イスラエル軍はレバノンのイスラム組織シーア派組織ヒズボラとの交戦が続く中、レバノンでの軍事作戦計画を承認したと伝わりました。
またウクライナはロシアの製油所や石油貯蔵施設など30か所以上をドローンで攻撃したと報じられました。
米石油在庫は14日までの週間統計で、原油が前週から260万バレル、5月末からのガソリン需要期でも在庫の増加が続いていたガソリンが230万バレル減少しました。
これらを手掛かりに2週連続の上昇となり、原油価格の上げ幅は合わせて約7円/Lとなりました。
為替相場は、6月19日~25日のTTSレート平均で1円59銭円安ドル高の159円93銭を付けております。前回算定時に付けた年初来安値を更新しました。
燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週より1円台後半の増加となり25円台後半となっております。
今後の動向予想
米国では、利下げ開始時期の遅れから高金利政策続く中、足元の消費動向に減速もみえますが景気先行きの堅調さは続いています。ガソリンの需要も前年並みに増加し、製造業では中国の景気減速の見通しが続いておりますが、世界全体での景気は緩やかに持ち直す兆候がみられています。
ウクライナとロシアが互いのエネルギー関連施設への攻撃を再び活発化しています。イスラエルはガザ全域での地上戦の攻撃ペースを加速しており、フーシ派の攻撃再開により米英軍はイエメンのフーシ派拠点の空爆を再開したことで緊張が続いております。
こういった地政学的リスク要因が散発しており、また為替相場の過度な円安水準の大幅な改善が見込める可能性は低く、価格の値下がりには期待が難しい状況と予想します。
26日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比1円20銭円安ドル高の1ドル=160円80~90銭で取引を終えました。
米連邦準備理事会(FRB)が利下げを急がないとの見方から、日米の金融政策の方向性の違いを意識した円売りドル買いが広がっています。一時は160円88銭と、1986年12月以来、およそ37年半ぶりの円安ドル高水準を付けております。複数のFRB高官が利下げに急がない姿勢を示しています。ボウマン理事は講演で、「まだ利下げをするのに適切な水準ではなく、いくつかのインフレ再燃リスクがみられる」と、従来の主張を繰り返しております。
FRBが9月に利下げ転換するとの見方がやや後退し、米長期金利は前日終値(4.25%)を上回る4.33%で終えました。
一方、日銀は14日の金融政策決定会合で国債買い入れの減額開始を見送り、緩和的な金融環境が続くとみられております。財務省の神田真人財務官は26日、「急速な円安の進行に深刻な懸念を持っている」との認識を示しました。最近の円安の動きは一方向だといい、日本政府・日銀による為替介入を巡り「行き過ぎた動きには必要な対応を取っていく」と指摘しました。
市場では「警戒は過度に高くも低くもなく、大きなインパクトはなかった」との声もあり円買いは進んでいませんが、今後「政府・日銀がさらなる為替介入に踏み切ることがあり得るのではないか」と警戒する声も出ている状況です。
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