原油価格
WTI原油は約82ドル/バレル、北海ブレント原油は約85ドル/バレルで推移しております。
原油相場
米エネルギー情報局(EIA)が短期エネルギー見通しを公表し、世界の石油消費量の予想を公表し上方修正しました。
2024年は前回予想から0.1%増の1億300万バレル/日、2025年は0.2%増の1億450万バレル/日に見直しました。
中国とインドの消費増加に加え、紅海の混乱やタンカーの航路が長くなることによる船舶燃料の需要増加を見込んでおります。
OPECプラスの有志国が自主減産の縮小方針を決めた6月初めの会合後に大幅に下落後は、堅調な需要見通しなどが押し上げの材料となり、持ち直しの動きが進んでおります。
為替相場は、6月12日~18日のTTSレート平均で1円9銭円安ドル高の158円34銭を付けました。
日銀は13~14日に金融政策決定会合を開催。いずれも政策金利を据え置いております。日銀は国債買い入れを減額する方針を決めましたが、具体的な計画は次回会合に先送りしております。
当面は日米の金利差が開いた状況が予想され、円売りドル買いの動きを支えております。
燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週より約3円増加し24円台となっております。
今後の動向予想
ロシア南部ロストフ州アゾフで18日未明、ドローンによる攻撃があり、石油貯蔵タンク数基に火災が発生しました。
ゴルベフ州知事はメッセージアプリ「テレグラム」で、現時点では死傷者の報告はないと明らかにしております。ロシア非常事態省は、火災は5000立方メートルに広がり、数十人の消防士が消火活動に当たっていると投稿しました。
一方、イスラエルのカッツ外相は18日、レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラとの全面的な戦争に関する決定がまもなく下されると表明しております。
レバノン南部国境沿いでイスラエルとヒズボラとの国境を越えた攻撃が拡大する中、ヒズボラがイスラエル第3の都市ハイファを攻撃する可能性を示唆したことを受け、米国はアモス・ホッホシュタイン特使をレバノンに派遣。緊張の緩和を働きかけていますが、緊張は一段と高まっている状況です。
こうした中、カッツ外相は、ヒズボラ指導者ナスララ師がハイファの港湾施設への攻撃を示唆したことを受け、「ヒズボラとレバノンへの対応の法則を変える決断を下す時が近づいている」と表明。「全面戦争になればヒズボラは壊滅し、レバノンは大打撃を受ける」と述べました。その上で、イスラエルは大きな代償を払うことになるが、団結しており、イスラエル北部の住民の安全を回復しなければならないと語っております。
こういった地政学的リスク要因は非常に高く、供給に大きな影響は見られませんが、急速に変化する可能性がある状況となっております。こうした流れは続く可能性が高く、価格の値下がりには期待が難しい状況と予想します。
*動向に関する重要なお知らせ*
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