原油価格動向

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原油価格動向
2024/5/30

原油価格


WTI原油は約80ドル/バレル、北海ブレント原油は約84ドル/バレルで推移しております。

 

原油相場


米連邦準備制度理事会(FRB)は22日、4月30日~5月1日に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公開しました。

インフレ圧力の根強さを重く見ており、現在の金融引き締めを長く維持する可能性を議論していたことがわかりました。

17日までの米原油週間在庫統計で、前週から180万バレル増加したことも売り材料となりました。

高金利環境が長引き、エネルギー需要を抑制するとの見方が原油相場の重荷となっております。

為替相場は、5月22日~28日のTTSレート平均で1円15銭円安ドル高の157円84銭を付けました。4月末から5月初めに付けた最安値近辺まで円安に戻しております。

燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、前週とほぼ同水準の25円台となっております。

 

今後の動向予想


足元では、28日にイスラエル軍がパレスチナ自治区のラファ中心部へ到達しました。

27日にイスラエルとエジプトの部隊がパレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所で衝突。エジプトの兵士1人が死亡しております。

イスラエル軍とエジプト軍の衝突やラファへの誤爆などでイスラエル情勢は悪化しており、中東の地政学リスクが意識されることで原油相場の上げ材料となっています。

サウジアラビアの5月積みアジア向け調整金は、円換算で前月比30銭程度上昇しています。

また、米国のドライブシーズンが始まり石油製品の需要増加が見込まれるなか、OPECプラスの減産規模を維持するとの観測により需給が引き締まるとの期待感が原油先物に上昇圧力を加えています。6月2日のOPECプラスの会合について、減産を維持する期間が注目されている状況です。

以上のことから、6月2日に開催されるOPECプラスの会合を控え様子見ムードが強くなってはいますが、OPECプラスの産油国による自主減産の継続が見込まれる中で米金融緩和観測も高まっていること、中東情勢を巡る地政学リスクの再燃もあり、今後数日は原油相場が上昇すると予想します。

 

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