原油価格
WTI原油は約78ドル/バレル、北海ブレント原油は約83ドル/バレルで推移しております。
原油相場
イスラエルとイスラム組織ハマスの休戦に向けた交渉が報じられたことで、中東情勢の悪化への警戒感が後退しました。
また米石油在庫は原油が前週から730万バレル、ガソリンが40万バレルの積み増しとなっております。
一方で算定期間後半には、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ最南部ラファ東部の住民に退避を呼びかけたと伝わり、イスラエルによる地上侵攻への懸念を誘っております。
週間原油コストは、火~月曜日の算定期間で下げ幅が2円を超え、2023年12月中旬以来、およそ4か月半ぶりとなっております。
為替相場は、5月1日~7日のTTSレート平均で31銭の円安ドル高の157円7銭を付けております。
燃料油価格激変緩和措置の補助金額は、1.8円の減少となり4週ぶりの30円割れの28円台となっております。
今後の動向予想
中東情勢の緊迫化が再び強材料視されます。
イスラム組織ハマスは6日、イスラエル軍との戦闘が続くパレスチナ地区ガザでの休戦案を受け入れると発表しました。しかし、イスラエル側は「条件を満たすにはほど遠い」と主張し合意には至っていません。
こうしたなか、イスラエルはパレスチナ自治区ガザ最南部ラファでハマス拠点を攻撃。依然としてイスラエル側は攻撃を継続しており、地政学リスクの高まりが原油に上昇圧力を加えています。
また、米国エネルギー省が戦略石油備蓄の補充用に原油を買い付けること、サウジアラビアの国営石油会社アラムコがアジア向けの原油価格を引き上げたことなどが原油相場の下支えとなっております。
6月積み調整金で主力油種アラビアンナイトがドバイ・オマーン原油平均価格対比2ドル90セントの上乗せとなり、前月比で90セントの上昇で3か月連続の上昇となります。
原油価格は下支えされながらも上げ下げが交錯している状況となっています。
外国為替市場では4月29日に34年ぶりとなる1ドル=160円台になったあと、一転して円高方向に変動したほか、5月2日早朝にも円が急騰しました。
政府関係者はテレビ東京の取材に対し、政府と日銀が4月29日と5月2日の2回にわたって為替介入を行ったことを認めました。
日銀の植田総裁は、7日の岸田総理大臣との面会後、「最近の円安について、日銀の政策運営上、十分に注視することを確認した」と述べています。
政府と日銀が連携を強化し、円安に毅然として対応するとのアピールが狙いとみられます。
今後の動向予想としては、OPECプラスが6月の会合で減産方針を転換する可能性は低いこと、中東の地政学リスクなどで原油価格は下支えされながらも、イスラエルの停戦交渉や為替相場の変動が不透明なことなどから、交錯状況は続くと予想されます。
*動向に関する重要なお知らせ*
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