原油価格
WTI原油は約83ドル/バレル、北海ブレント原油は約89ドル/バレルで推移しております。
原油相場
イスラエルが19日、イラン中部イスファハン近郊の防空レーダー施設をミサイルで攻撃しました。
13日にイランがイスラエル国内に向けてミサイルやドローンを発射したことへの報復と見られておりますが、攻撃の規模やイラン側の反応は抑制的でした。
中東情勢の緊張がひとまず和らいだとの見方が上値を抑え、原油週間コストは6週ぶりの低下となっております。
また、米国の利下げ開始時期が遅れたことで、エネルギー需要や、米原油在庫の増加も相場の重荷となっております。
為替相場は、4月17日~23日のTTSレート平均で1円57銭の円安ドル高の155円73銭を付けております。
今後の動向予想
イランおよびイスラエル双方で睨み合いが続いているものの、両国ともに幕引きを図りたい思惑があります。
イラン外務省は22日、先週19日に受けたイスラエルによる攻撃の規模が限定的だったと強調。両国は攻撃の応酬をせず、互いに抑制的な姿勢を示しています。
両国ともに戦線を拡大するメリットが無いため、再び報復攻撃をする可能性は低いとの見方があります。しかしながら、中東の地政学的リスクにはイスラエルと中東諸国の対立、アラブとペルシャ(イラン)の対立、諸民族間の感情が複合的に絡み合い、いずれも抜本的な解決は難しく、当面の火種となっています。
中国税関総署が20日発表した貿易データによると、パイプラインやタンカー経由を含めた3月のロシア産原油の輸入量が前年同月比12.5%増の1081万トンとなり、ロシアが引き続き最大の対中供給国であることがわかりました。
日量ベースでは255万バレルに上り、過去最高を記録した2023年6月の256万バレルに迫っています。
ロシア経済発展省は2024~2026年の原油輸出価格見通しを1バレル=65ドルに下方修正しました。前回の見通しでは24年が71.3ドル、25年が70.1ドル、26年が70ドルでした。この見通しは連邦予算の編成に使用されます。
第1・四半期の予算では、国内総生産(GDP)の0.3%に相当する65億6000万ドルの不足が生じており、原油価格予想の下方修正は予算をさらに圧迫しそうな状況です。
24日の外国為替市場でドル円相場が一時、1ドル=155円台まで下落し、1990年6月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準となりました。
中東情勢への警戒感がひとまず和らいだことで、日米の金利差が改めて意識され、金利の高いドルを買って低金利が続く円を売る動きが進みました。
155円の節目を突破したことで、市場では政府・日本銀行が為替介入に踏み切るとの観測が一段と高まっています。
*動向に関する重要なお知らせ*
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