原油価格
WTI原油は約81ドル/バレル、北海ブレント原油は約85ドル/バレルで推移しております。
原油相場
ウクライナがロシアの製油所をドローンで攻撃し、その損傷で6製油所の稼働が一時停止となっています。
また米エネルギー情報局の15日までの週間統計によると、米石油在庫は原油が前週から200万バレルで2週連続の減少、ガソリンも330万バレルで7週連続の減少となっています。
上記のことが材料視され2週連続の値上げ、また5週ぶりに3円を上回る上げ幅となっております。
為替相場は、20日~26日のTTSレート平均で152円29銭となり、2023年11月以来のおよそ4ヵ月ぶりの円安ドル高となっております。
燃料油価格激変緩和補助金額は2円程度増加し、23円台となっております。
今後の動向予想
需給環境は、米国のガソリン需要堅調であることから夏場の需要期に向け在庫の積み増しをしています。
また、イラクが自主減産目標順守に向けて6月まで輸出数量を 2 月比▲13.4万バレルとすることなどが上昇要因となっています。
さらに北半球で異例の暖冬が続いたことで暖房需要が大幅に減少し、石油需要の低下が懸念されています。
また、地政学要因でも原油価格上昇が懸念されています。
背景としては、ウクライナのロシアの石油精製施設への攻撃強化によって6製油所の稼働が一時停止していることや、ガザを巡るイスラエルとハマスとの停戦交渉が難航しイスラエルがガザの病院を襲撃していること、米国が対ロシアの追加制裁でロシア国営船舶会社と運航タンカーへの制裁を発動することなどが挙げられます。
各石油元売り会社は4月以降、主に物流費の値上げを行う為、燃料油価格激変緩和補助金は4月も継続されますが販売価格は上昇する見込みです。
*動向に関する重要なお知らせ*
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