おしらせ
2022/3/30
3月は、原油価格が中旬に下がったものの大幅に上昇した1か月となりました。
3月2日に開かれた石油輸出機構(OPEC)とロシアなど非加盟国の主要産油国で
つくるOPECプラスの閣僚会議は、ロシアの侵攻でウクライナ情勢が緊迫する中、
協調減産を毎月日量40万バレルずつ縮小する従来方針を4月も維持すると決めた。
資源大国ロシアによるウクライナへの侵攻により世界のインフレに拍車をかける。
経済制裁などによる供給減が懸念され、WTI(ウエスト・テキサス・インターミ
ディエート)原油先物が9日の取引で一時130ドル台/バレル目前まで上昇し高値を
付けた。一方国内では、政府は燃料価格の激変緩和措置として燃料油高騰対策
補助金の上限補助金額5円/Lから25円/Lに(3月10日より)引き上げた。
石油元売の価格改定発表が、前週原油コスト比で9.00円/L上がり補助金25.00円/L
適用され(前週比で6.40円/L増額)3月31日から4月6日は前週比2.60円/Lの値上
げとなりまた。今後についても世界の生産シェア1割を超えるロシアからの輸出が
さらなる経済制裁で停滞すれば需給逼迫は免れない。更なる地政学リスクの高まり、
28日に円相場は一時125円台/ドルと円安水準が進んでいること。米国のシェールオ
イル増産や産油国の増産には時間もかかることから依然として需給は逼迫しやすい
状況に変化はなく原油価格が高騰する可能性は否めない。
4月も依然高値水準で推移されると思われます。