おしらせ
2022/2/25
2月も原油価格が月初から月末に向け上昇した1か月となりました。
2月2日に開かれた石油輸出機構(OPEC)とロシアなど非加盟国の主要産油国で
つくるOPECプラスの閣僚会議は、協調減産を毎月日量40万バレルずつ縮小する従
来方針を3月も維持すると決めた。
2月24日には資源大国ロシアによるウクライナへの侵攻は、世界のインフレに拍車を
かける。経済制裁などによる供給減が懸念され、WTI(ウエスト・テキサス・インタ
ーミディエート)原油先物が24日の取引で一時100ドル台/バレルに上昇し7年半ぶりの
高値を付けた。
一方国内では1月27日よりガソリンの全国平均価格が170円/Lを超えたため、政府は
燃料価格の激変緩和措置として燃料油高騰対策補助金を発動したが既に上限補助金額
5円/Lを超える原油価格高騰となっています。政府は原油高追加対策としてガソリン税
を引き下げる「トリガー条項」の凍結解除や石油元売りに配る補助金を巡り1Lあたり
25円まで拡充する案も出ているが現時点では決まっていない。
石油元売の価格改定発表が、前週原油コスト比で1.00円/L上がりましたが補助金5.00
円/Lが既に使われているため(補助金5円/Lを超える値上げとなっている)2月24日
から3月2日までは実質コストの前週比1.00円/Lの値上げとなりました。
今後についても世界の生産シェア1割を超えるロシアからの輸出が経済制裁で停滞す
れば需給逼迫は免れない。更なる地政学リスクの高まり、脱炭素の流れから化石燃料
を採掘するための新規投資は世界中で進んでいないことも需給は逼迫しやすく原油価
格が高騰する可能性は否めない。3月も依然高値水準で推移されると思われます。