おしらせ
2022/1/28
1月は、原油価格が月初から月末に向け上昇した1か月となりました。
1月4日に開かれた石油輸出機構（OPEC）とロシアなど非加盟国の主要産油国で
つくるOPECプラスの閣僚会議は、協調減産を毎月日量40万バレルずつ縮小する
従来方針を2月も維持すると決めた。
地政学リスクが足元の原油価格上昇要因となっている。1月17日にアラブ首長国
連邦（UAE）で親イラン武装組織による攻撃が発生。ウクライナ情勢の緊迫化や、
18日にはトルコ南東部で爆発が起き石油パイプラインが停止したと伝わった。
OPECが公表した月報では昨年12月のOPEC加盟国の産油量が前月比で日量17万
ﾊﾞﾚﾙ弱の増加にとどまり供給不安を強めている。WTI（ウエスト・テキサス・
インターミディエート）原油先物が18日の取引で一時88ﾄﾞﾙ台/ﾊﾞﾚﾙに上昇し2014
年10月以来の高値を付けた。
1月27日よりガソリンの全国平均価格が170円/Lを超えたため、政府は燃料価格の
激変緩和措置として燃料油高騰対策補助金を発動した。
石油元売の価格改定発表が、前週原油コスト比で2.50円/L上がりましたが補助金3.
40円/Lを差し引き1月27日から2月2日までは前週比0.90円/Lの値下げとなりました。
今後についてもオミクロン株感染拡大による需要減退懸念が後退していること、地政
学リスクの高まり、脱炭素の流れから化石燃料を採掘するための新規投資は世界中で
進んでいないこともあり需給は逼迫しやすく原油価格が今後も高騰する可能性は否め
ない。2月も依然高値水準で推移されると思われます。
