おしらせ
2021/10/28
10 月も、原油価格が月初から月末に向けて上昇した1か月となりました。
国内商品先物市場で原油は続伸。石油輸出機構(OPEC)とロシアなど非加盟国の
主要産油国でつくるOPECプラスは4日、消費国からは供給増を求める声もあったが
OPECは見送り、協調減産を毎月日量40万バレルずつ縮小する従来方針を11月も維持
すると確認した。
国際エネルギー機関(IEA)は、石油市場月報で、天然ガスの価格高騰による代替需要で、
世界の石油消費が2022年1~3月にかけ日量50万バレル押し上げられるとの見通しを示した。
天然ガス高騰が、石油製品への大規模な切替えや発電用の原油の直接消費を引き起こしている
ことと新型コロナウイルスの新規感染者数落ち着きや経済再開も消費を支えているため
世界的な原油需給が逼迫するとの見方が続いています。
16日には、為替市場の円相場は1ドル=114円台と円安傾向が強まったことも原油高の要因
となっています。
25日には、ニューヨーク市場のWTI原油先物の期近物が、一時7年ぶりに1バレル85ドルを
超え85.41ドルまで上昇しました。
11月4日予定のOPECプラスの会合で原油価格動向に変化があるかもしれませんが、今後も
需給バランスは保たれることが予想され原油価格は堅調な推移をする可能性が高いと
思われます。
石油元売の価格改定発表が前週原油コスト比で上がったため10月28日から11月3日までは
前週比0.50円/Lの値上げとなりました。
11月1日からも更に値上げ基調で推移されると思われます。