おしらせ
2021/7/28
7月は、原油価格が前半上昇し中旬以降下降となった1か月となりました。
7月月初において原油価格は欧米の経済正常化による堅調な需要回復期待、更には
イラン核合意協議も膠着状態で中断し再開はイラン新大統領就任後の8月初旬以降と
なった為、米国の対イラン経済制裁早期解除の可能性が後退したことなどが要因と
なり上昇していたが、7月5日OPECプラスの閣僚協議が8月以降の協調減産の方針が
定まらず結論は先送。この背景にはUAEによる基準生産量の見直し要求があり主要
メンバーのサウジアラビアと折り合わず決裂し更に上昇。
7月18日のOPECプラスの閣僚協議で協調減産を8月から毎月日量40万バレルずつ
縮小すると決めた。協調減産の枠組みを2022年末まで続けることで一致した。
これを受けて原油価格は一時、約7ドル/バレル下がったがその後73ドル/バレル前後
で推移しています。減産枠が縮小されたとは言え、今後も需給バランスは保たれる
ことが予想され原油価格は堅調な推移をする可能性が高いと思われます。
石油元売の価格改定発表が前週原油コスト比で上がったため7月29日から8月4日まで
は前週比1.00円/Lの値下げとなりましたが、8月5日以降は、値上げ基調で推移される
と思われます。